電気部品写真 |
電気図記号 |
電気部品解説 |
配線用遮断器
(MCBorMCCB)
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過電流による電路を遮断する事が目的で、盤内に取り付けるブレーカ。次の二つの機能を有する。
@誤配線等の短絡による瞬間的に大きな電流が流れた場合に遮断する事故遮断(瞬時動作)
A過負荷の状態が続き電線が熱くなる時間が継続する事により遮断をする過負荷遮断(時延動作)
記号のAFは、遮断器の大きさ(フレーム値/最大定格電流値)、ATは、(トリップ値/定格電流値)を現わす。ALは、警報接点の事で、AL付の場合はトリップ時に警報出力する。無い場合は、トリップのみ。 |
漏電遮断器
(ELBorELCB)
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上記配線用遮断器@/Aの機能の他、定格感度電流の50%〜100%以上の漏洩電流を感知すると遮断する。(“トリップする”とも言う)
特に水気や湿気のある場所には、設置が義務付けられているので、水中ポンプ等の回路で使用する。記号の30mAは、漏洩電流を現わす。AL付の場合は、漏洩検知時又は@/A時に警報出力する。 |
電磁接触器(42or52)
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“マグネットスイッチ”とも呼ばれ、電流が流れると接触器内のコイルに電磁力が働き、バネの力に可動鉄芯が打ち勝って、固定鉄芯に吸着し接点が閉じ導通する。以降、“マグネット”と略す。
導通すると端子の二次側にある機器が運転する。 |
サーマルリレー(49)
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遮断器の二次側に配線し、過負荷時は遮断器より先にトリップする様な容量(通常は定格電流値)で設定する。以降、“サーマル”と略す。サーマルには、1E:過負荷 2E:過負荷/欠相 3E:過負荷/欠相/逆相と検知項目の数により3タイプある。
過負荷は、電動機の焼損から保護する為に、制御盤で制御する機器に必須となる。(電源送りの場合は不要) 欠相は、配線不足や断線だけでなく電線のゆるみでも対象となる。欠相を検知出来れば早期発見で、事態が深刻になる前に対応が可能。逆相は、水中ポンプ等、目視により回転方向を確認可能な場合は設けない。 |
電磁開閉器(52)
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電磁接触器とサーマルは連結する事が可能で、合わせて“電磁開閉器”と呼ぶ。大容量機器で配線するスターデルタ起動や電磁弁等サーマルを付けない場合には、電磁接触器(42)を使用するが、左図の様に電磁接触器だけでも(52)と記載する図面の方が多い。 |
表示灯/ランプ
(RD:赤/GN:緑/OG:橙)
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記号としては、RL/GL/OLで記載される事もある。浄化槽では運転を赤、停止を緑、故障を橙とすることが多い。 |
セレクタスイッチ(43)
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機器を制御する為に、盤面に取り付け選択するスイッチ。正式名称は、セレクトスイッチでは無く、セレクタスイッチである。以降、“スイッチ”と略す。
浄化槽では2ノッチ(停止/運転)、3ノッチ(手動/断/自動やNo.1/自交/No.2)を使用する事が多い。 |
リレー
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電流が流れ導通すると(以降“励磁”と呼ぶ)接点を開閉する機器で、盤内のDINレールに取り付ける。運転条件を満たすとリレーに電流が流れる様に回路を組む。リレー本体の端子にはa接点(※1)とb接点(※2)が有り、それぞれの端子に接続する事で、見合った制御が可能となる。c接点(※3)のものもあるが、使用頻度は低い。 |
24時間タイマーリレー(2)
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主に、設定時刻で機器を運転させる為に盤内に取り付けるタイマー。設定子が0〜24時間を15分刻みに360度配置されている。a接点(NO:ノーマルオープン)の配線では、設定子を内側に倒すと、設定した時刻で動作する。設定子がOFFの時間になると、機器は停止する。切-自動-入のスイッチが付いているものが多く、切選択で常時停止。入選択で常時運転。自動選択でタイマー運転が可能となる。 |
ラチェットリレー(10)
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機器の交互運転で使用するリレー。通常のリレーの場合、励磁すると接点が開閉し、リレーに電流が流れなくなると(以降“消磁”と呼ぶ)接点が元に戻る。ラチェットの場合は、励磁する時に接点が開閉し、消磁する時には変化が無い(状態を保持する)。次に励磁する時に動作する事より、交互運転を行う。 |