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ブロワ施工上の注意点について
能登 健治 (社)浄化槽システム協会講師団 (月刊浄化槽 2014年5月号)
1.はじめに
2.ブロワの空気配管工事
3.ブロワの設置工事、電気配線工事
4.試運転時の確認事項
5.ブロワ更新時の注意
6.おわりに

1.はじめに

  浄化槽は、好気性微生物による有機物の分解(好気生物処理)を行う構造のものが主となっています。これらの生物処理を上手く、継続的に行うためには、ブロワ(送風機)による適正な送気がかかせまん。ブロワの機能が低下することにより、処理能力の低下、臭気の問題が発生します。またブロワの設置が適正に行われない場合は、振動、騒音も問題になることがあります。 今回は、施工要領書の内容を中心にブロワの設置に関する注意点について、取り上げました。

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2.ブロワの空気配管工事

(1) ブロワには”ばっ気用”と”逆洗用”の吐出口が2箇所あるタイプ(図-1)と”ばっ気用”の吐出口が1箇所のタイプ(図-2)があります。
 
図-1.2口ブロワ例(MP型)
図-2.1口ブロワ例(FP型)

(2) 2口ブロワには”ばっ気用”(青色)と”逆洗用”(赤色)が表示されています。もちろん浄化槽本体の空気口にもそれぞれ”ばっ気用”(青色)と”逆洗用”(赤色)が表示してあるので、同じ色どうしを空気配管で接続する。(図-3)
 
 図-3.ブロワと空気配管、浄化槽接続イメージ図(2口タイプ)

(3) 一般的な2口ブロワでは、通常時は”ばっ気用”(青色)の吐出口から,タイマ設定時刻には、”逆洗用”(赤色)の吐出口から空気が吐出されます。
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3.ブロワの設置工事、電気配線工事

(1) 設置場所については、通気、防湿、振動、騒音、保守点検のしやすさ等に配慮して次のような場所に設置すること。
  @保守点検が容易に行える場所(ブロワの周囲に物を置かない)
Aなるべく直射日光を避け、風通しのよい場所
B湿気が少なく、埃、粉塵が少ない場所
C出来るだけ浄化槽に近い場所
D寝室からなるべく離れた場所
E浄化槽の水面より高い場所
F大雨が降っても冠水しない場所
Gブロワの周囲に積雪しない場所
(2) ブロワと空気配管の接続
@ ブロワの振動防止のために、基礎はコンクリート製とし、ブロワ自体の重量や振動に耐えられるものとする。風量が大きいブロワの場合は、基礎に確実に固定する。
A 基礎は、建物(家屋)の外壁から20cm以上離し、且つ、建物(家屋)の基礎とつながらないようにし、地盤面(GL)より10cm以上高くする。(図-4)
B 空気配管の上を車が通る場合は、厚み15cm以上の鉄筋コンクリートで保護する。またフレキシブルジョイント、配管サポートなどを用い直接配管に荷重がかからないようにする。
C 空気配管の長さは、5m以内とし、曲がりは5箇所以内とする。5mを超えて10m以内の場合は、ブロワ・浄化槽間の空気管路すべてを異径ソケットで口径を上げて、風量の低下を防ぐ。
 図-4.ブロワの設置位置
(3) ブロワの電気配線工事
 
@ 電気配線工事は、電気工事士の資格をもつ電気工事業者に依頼する。
A ブロワのカバーは、必ず取り付ける。
B 電源の一次側には、漏電遮断器(ELB)をつける。(図-5)
  ※アース工事が必要なブロワの場合は、必ず行ってください。
  ※これらの注意を怠ると、感電・発火の生じるおそれがあります。
 図-5.電気配線工事例(アース工事例)
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4.試運転時の確認事項

  施工が完了したら、「工事チェックリスト」で工事が適正に行われているか、またブロワを作動させ、以下の項目(表-1)について確認する。

 表-1.試運転時の確認項目

@ タイマ付きブロワの場合、現在時刻が合っていること。また逆洗回数、逆洗開始時刻、逆洗時間は、正しく設定されているか。
A ブロワの吐出口と浄化槽本体の空気口を接続する配管は正しく接続されているか。
B 電源の一次側に、漏電遮断器(ELB)が付いているか。
C ブロワは水平に設置されているか。
D ブロワの脚とコンクリート基礎の間に隙間はないか。ブロワにがたつきはないか。
E アースは設置されているか。(必要なタイプの場合)
F 屋外コンセントは防水型を使用しているか。
G コンセントにプラグを差し込んだ時にブロワが作動するか。
H ブロワが作動するときに異常な音はしないか。
I ブロワが作動するときに異常な振動が起こらないか。
J 浄化槽のばっ気は、偏りなく正常に行われているか。
K 循環水量は適正に調整されているか。
L 逆洗時の気泡は偏りなく正常に行われているか。
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5.ブロワ更新時の注意

  ブロワは必要なメンテナンス(消耗部品の交換)を確実に実施していただくことで長くご使用いただくことができますが、更新時には、風量が同じという理由での機種選定は行わず、浄化槽の型式別にメーカーが評価・設定しているブロワへの更新を推奨いたします。(風量が同じでも、タイマ設定、吐出圧力などが異なる場合があります。)
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6.おわりに

  施工要領書に記載している施工上の注意点を中心に取り上げましたが、空気配管の誤接続、車両荷重による割れ、ブロワ振動の増幅による騒音などの事例は発生しております。ブロワは浄化槽の心臓部であり、初期設置の適正化により浄化槽の機能を長期に渡って発揮することができます。 ご使用者様も含め、ブロワの重要性を再認識いただくことで、浄化槽のさらなる信頼性向上につながるものと考えます。
 
参考資料・文献
 1.『SGCX型施工要領書』『SGCN型施工要領書』 積水ホームテクノ(株)
 2.フジクリーン工業 井村 正博:ブロワの施工・管理,月刊浄化槽,2002年5月号
 3.MP型 取扱説明書:安永エアポンプ株式会社
 4.FP型 エアーポンプ 取扱い説明書:株式会社テクノ高槻
 
(積水ホームテクノ株式会社 商品開発部 商品部 介護・住設企画室)
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